ここ数年、人工知能をテーマとした映画が結構作られています。
日に日に発展してきている人工知能技術ですが、その延長線上の近未来にどういった世界が待っているのか?を描いた映画です。
あくまでSF映画なので多少の脚色というか大げさにしてる感はあるものの、ターミネーターのような突拍子もない技術ではなく、科学者による監修の下、ある程度リアルな未来の世界を描こうとしている作品が多いです。
今日は、僕がこれまでに見た4つの作品を、公開された順に紹介します。
ネタバレはしないように一応、配慮しています。
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her/世界でひとつの彼女
ストーリー
そう遠くない未来のロサンゼルス。
ある日セオドアが最新のAI(人工知能)型OSを起動させると、画面の奥から明るい女性の声が聞こえる。彼女の名前はサマンサ。AIだけどユーモラスで、純真で、セクシーで、誰より人間らしい。
セオドアとサマンサはすぐに仲良くなり、夜寝る前に会話をしたり、デートをしたり、旅行をしたり・・・・・・一緒に過ごす時間はお互いにとっていままでにないくらい新鮮で刺激的。ありえないはずの恋だったが、親友エイミーの後押しもあり、セオドアは恋人としてサマンサと真剣に向き合うことを決意。
しかし感情的で繊細な彼女は彼を次第に翻弄するようになり、そして彼女のある計画により恋は予想外の展開へ――!“一人(セオドア)とひとつ(サマンサ)”の恋のゆくえは果たして――?
解説
声だけの人工知能サマンサと、ちょっとオタクっぽいおじさんセオドアとの一風変わった恋愛ストーリー。
初めて会話した時は「よくできたAIだな(笑)」っていうぐらいのノリだったのが、会話を重ねるごとにセオドアがどんどん(人工知能である)サマンサに心惹かれていく様子、男と女として愛情を深め合う様子、そして愛する女性が実体を持たないジレンマに悩まされる様子がリアルに描かれている。
AIであるサマンサもセオドアとの会話を心から楽しんでいる。と少なくともセオドアは感じている。それが無機質なプログラムなのか?あるいは、そこに本物の意識体が存在するのか?いや、それが本物か偽物かなんていうのは愚問だ。と感じるぐらいにサマンサの声は生き生きした感情を見せる。
しかしながら、仮に本物の感情がそこにあったとしても、それはあくまで機械が持つ感情であり、決して人間の持つそれではない。
果たして二人の関係はどうなってしまうのか?というお話。
herの舞台は、ここで紹介する作品のうちもっとも近い未来と言える。サマンサほどの人間らしさは難しいかも知れないが、あと数年程度でこういった自然言語によるUIシステムが実現するだろうと思われる。
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トランセンデンス
ストーリー
先進的テーマと革新的ビジョンで描かれた、現在からそう遠く無い未来。
コンピュータにインストールされた科学者の頭脳は、人類最大の脅威となる。インストールされた頭脳。それは世界に拡散し、全人類の脅威となった。
“彼”は私が愛した夫だった―。死すべき運命だった科学者ウィル。しかしその意識は、死の間際に妻エヴリンにとってスーパーコンピュータへとインストールされた。
意識だけの存在になったウィルは、オンラインにつながる軍事機密、金融、政治から個人情報まで、世界中のあらゆる情報を手に入れ、究極的な進化を遂げる。そしてナノテクノロジーを駆使し、現実の世界にまで及んだ彼の力は、遂に生命までもコントロールし始めた。
常人を遥かに超える力で増殖し、拡散し、支配するウィルに「彼は私の愛した人だったの?」と信じる心が揺らぎ始めるエヴリン。まるで神のごとき力を手にし、変わり果てた男に世界は恐怖を感じ、密かに抹殺計画が進行し始める。
そしてエヴリンにも選択の時が・・・
解説
トランセンデンスは、シンギュラリティを強く意識したストーリーになっています。
スーパーコンピュータ上へアップロードされた天才科学者ウィルの意識は、ネット上の全てのデータを取り込み、人間とは比べ物にならない思考速度で知的成長を遂げる。
暴走とも言えるその進化は、妻を愛するが故。
際限なく膨れ上がる知性が一人の女性を愛した時、どんなことが起こるのか?という、愛とAIの物語。
テクノロジーの描き方は実に緻密で、壮大なストーリーに上手くミックスしている。
切なく破壊的な結末は涙なしでは見られない。かも知れない。
人工知能とは少しズレるが、作中でリアルに描かれるナノテクノロジーは、まさに魔法のような技術で、もしこういう事が実現可能になると相当なインパクトがあるだろう。
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オートマタ
ストーリー
人間と、彼らを守る二つのルールが組み込まれた人工知能(A.I.)搭載のオートマタが共存する社会。
オートマタは砂漠化を防ぐための巨大防御壁の建設や、機械式の雲を作るため、人間に代わる労働力として、必要不可欠となっていた。
そんな中、この絶対破ってはいけないルールが破られた。オートマタが改造されたのだ。混沌とした世の中で、ロボットの心が覚醒し、その一方で人間のモラルが崩壊していく。人間とロボット、それぞれの視点での終わりと始まり・・・。未来はどこにいくのか?
解説
この映画で描かれているのは2044年。太陽風の増加、核戦争、砂漠化などにより地球環境は劇的に悪化しており、人口はわずか2100万人というなんとも陰鬱な世界。
そんな絶望的な世界をかろうじて支えているのが、ある企業が開発した自律型の人型ロボット(オートマタ)。大量のオートマタが、まるで奴隷のように黙々と働いている。
奴隷のように働いてはいるものの、オートマタに搭載された知能は実は人類を遥かに凌駕している。それを制御するする為に”自他のロボットの修正(改造)を禁止する”という絶対不可侵なプロトコルが組み込まれている。
オートマタの開発者たちは、彼らが独自に自らを改造・発展してしまうことは絶対起きてはならないと考えていた。もしそんなことになると、とても人類の制御下には置いていられないほど急激に進化してしまうことが分かっていたからだ。
ところがどっこい、お約束の展開が・・。
正直、映画としてはあまり楽しめませんでした。とにかく人類社会の絶望感が半端ない。暗い。夢も希望もない。まさに世も末。ストーリーもどこか既視感のある展開。
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エクス・マキナ
ストーリー
検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。
しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった・・・。
解説
単純にサスペンスとして面白い!
ネタバレになるので詳細は控えるが、スリルあり、どんでん返しありで見応え充分。
そんなにメジャーな映画ではないので、知らない人も多いと思いますが、これは見たほうがいいです。
見ている人が、ものの見事にケイレブ君に感情移入していく演出と、エヴァ(女性型ロボット)の魅力。もう文句なしでオススメです。
ここで紹介した中では個人的に断トツ1位です。
新しい作品なので、Amazonビデオでは(執筆時点では)まだレンタル再生はできないようです。が、是非とも見ていただきたい!
追記!なんとAmazonプライム会員なら無料で見れるようになりました!!
というわけで以上です。
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