AI革命前夜

本物の人工知能、からの永遠の命

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本物の人工知能、からの永遠の命

 現在でも人工知能と呼ばれる技術はたくさんある。Googleが運営する検索エンジンなどもその一つだ。

 しかし本来の意味での人工知能、つまり天然の知能を持つ我々人間と全く同じように感じたり話したり出来る人工物は、果たして作れるだろうか?

心は作れる?

 我々人間は、知能を持っている。というかそもそも、我々人間のように考えたり話したり(出力)する機能のことを知能と呼んでいる。

 知能というとなんだか難しく考えてしまう人もいるかも知れないが、何も哲学的な深い思考をするような難しいもののことではない。

 我々が日常的に感じたり考えたりしているのがまさに知能のなせる技だ。

 今日は暑いなぁ。したたる汗をハンカチで拭う。不快感が思わず顔に出る。ふとコンビニを見つけてアイスでも買おうかと思いつく。やっぱりダイエット中だからやめとこう・・ま、水だけ買っておこかな。と思ってコンビニに入る。目の前に飛び込んできためちゃくちゃ美味しそうな新作アイスのポスターに魅せられ、ダイエットのことは一旦忘れることを決意。目的のアイスを購入し店を出る。自責の念と期待感。どちらかと言えば期待感の方が大きい。さっそくアイスにかぶりつく。そのひんやりとした食感とすっきりとした甘さの見事な合わせ技に思わず目を見開く。溢れる幸福感。こぼれる笑み。あー生きてて良かった。

 例えばこのような感情の変化、及び、意思決定に至る思考を人工知能によって再現出来るだろうか?

 これだけ複雑かつ結局どないやねんという気持ちの揺れ動きが起こるには、一体幾つのパラメータが関係しているのか?どういった入力でどのパラメータがどれだけ変化するのか?どのパラメータがどうなった時、どんな感情が湧き起こるのか、その感情によって行動が制御されたり、引き起こされたりする閾値はどのように決まるのか?

 処理モデルを想像するだけで、コンピュータのようなただの電気回路ではとても再現出来る気がしない。

 人間の心の複雑な動きを、正確に言語化したり、ましてや数値化することなんて不可能だと感じる。

心の仕組み

 人間の心を生み出しているのは、脳であることはほぼ間違いなさそうだ。少なくとも心臓ではないはずだ。

 脳はこの世で最も複雑怪奇な物体と言える。人類はこれまで多くの謎を解明し、この世を支配する物理法則の数々を明らかにしてきたが、あろうことか、その思考の源泉である脳についてはほとんど理解が進んでいない。

 現時点で分かっているのは、約1000億個の神経細胞(ニューロン)が複雑に絡まり合い、シナプスと呼ばれる接続部分を介して電気信号を送り合っているということぐらいだ。どういう時にどの部位が働くという大まかなマッピングはある程度進んでいるが、意識、思考、感情を生み出すその仕組みの本質は闇の中だ。

 いくら細かく切り刻んで顕微鏡でくまなく調べても、脳内から魂は出てこないし、魂の玉座もない。電気刺激を伝達する神経細胞以外の何か特別なモノは全く存在しない。

 そう、つまり天然モノの知能である脳も、ただの電気回路なのだ。

 心も魂も自意識も、全ては電気回路がスパークした結果なのだ。

 にわかには信じがたいが、少なくとも現時点ではそうとしか説明がつかない。

脳を再現する

 我々の知能が電気回路で出来ているのなら、それをコンピュータに乗せることは原理上可能だと言える。

 何がどうなって自意識が発現しているのはよく分からなくても、脳神経細胞が構成する電気回路を詳細に調べてコンピュータ上に再現することは出来るはず。

 ただし残念ながら現時点では、1000億個の神経細胞の繋がり全てをトレースする技術はない。それに仮にトレース出来たとしても、それを再現するにはマシンの性能が追いつかない。

 しかしコンピュータの処理能力は年々ハイスペックになってきている。量子コンピュータなる次世代のマシンの研究も進んでいる。

 今後、もし脳の全ての回路をトレースする技術と、それを再現出来るスペックを持つマシンが開発されたなら、脳のコピーを作れるかも知れない。

 コンピュータ上で脳の完全なコピープログラムを走らせることが出来るかも知れない。

 果たしてそのコピーは、まるで人格を持っているかのように振る舞うのか?

 いや、「まるで人格を持っているかのように」という表現は正しくない。

 もしそのプログラムが「私は誰・・?」と自分の存在を認識したなら、それは複雑な電気回路がスパークした結果発現した、正真正銘本物の自意識だと言わざるを得ない。

 現に我々だってそうなのだから。

ヒトを作る

 もし、誰かの脳内の状態をトレースして、その情報をまるでソフトウェアをインストールするがごとく、コンピュータ内に取り込めるのなら、その人格は原理上、永遠の命を得ることになる。

 人間の頭のサイズぐらいのコンピュータに人格をインストール出来るなら、身体なんて作ってしまえばいい。

 目の部分に付けたカメラの映像を視神経に入力すれば視覚情報を取り込めるだろう。同じように聴覚も問題ない。そして全ての体性神経(運動神経及び感覚神経)を完璧に末梢部分と接続してしまえば、義手どころか精巧な義体の完成だ。嗅覚と味覚はこの際必要ない。お腹の中にバッテリーを積んでおけば何も食べなくていい。呼吸もする必要はない。おへそかお尻にでも充電コードを差し込めるようにしておけばいい。

 生体である細胞は例外なく老いて死を迎えるが、単なるデジタル情報として人格を保持できるなら、ハードが壊れてもバックアップさえ取っておけばすぐに復元出来るだろう。web上にアップロードすることだって出来る。コピーを量産することも出来る。

 より処理速度が速くなるプラグインをインストールして賢くなることも出来るだろうし、優しくなれるプラグインなんかも開発されるかも知れない。

 そもそも人間の形にこだわる必要はない。体なんて要らない。目が二つしかないなんて馬鹿げている。世界中にドローンを飛ばして世界中からリアルタイムな視覚情報を全部入力してしまえばいい。

 同時に多くの視点からの映像を処理するとどういう意識状態になるのか、私の意識レベルでは想像つかないが。

 とまあ、話が飛躍しすぎてきたので一旦終わる。

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